第120回 虹の会 関口芭蕉庵と音羽界隈吟行 |
平成28年3月21日 |
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神田川の初桜 |
◇護国寺から野間記念館、永青文庫、新江戸川公園、芭蕉庵、椿山荘とハイキングのよう。枝垂桜、椿、その他気持ちの良い一日である。(淑子) ◇花曇りが残念だったが、神田川が本当に開花当日だった。(周雄) ◇思いがけない寒さをおぼえつつ咲き初めの神田川の桜を賞ず。(宏治) ◇ひょっとすれば初花は見られるかもと来ましたら、神田川の桜並木や上流に行く程咲いていました。隣の芝生は青いと云いますが、向い岸の方が咲いている樹が多く、関口芭蕉庵の前の橋向いの一本は三、四分咲きに人目を集めていました。(操) ◇神田川沿いの桜はまだこれからといった風情で満開のころはさぞかしと思いをはせた。(好子) ◇初桜がちらほら、神田川も春の小川のようだった。(隆雄) |
◇東京は大地と谷が多い、文京区は曲型的である。椿山荘も芭蕉庵も湧水があり、立証される。(享子) ◇芭蕉庵の池をひとめぐりした。芭蕉の林は、すっかり枯れ果てており、芽が出るまではまだ間がありそう。(瓔子) |
関口芭蕉庵の池 |
芭蕉句碑 |
◇芭蕉真筆の句碑<古池や蛙とびこむ水の音>を見て、以前この句碑での一句を想い出した。あのころのメンバーがだいぶん変わっているのが残念でもあり、又、たのもしい気がした。(隆雄) ◇椿山荘の隣の芭蕉庵は、人も少なく、心当ての糸桜は二分咲きほどだったが、ゆっくり縁に腰かけていたい気分でした。(章子) |
◇椿山荘は結婚式が続々で華やかだった。椿山荘は、いつ訪ねても美しい。今日は思いがけず満開の桜にめぐりあえた。(隆雄) ◇桜や椿が咲く庭園に幾組もの花嫁さん一向が行き交いとてもにぎわっていた。(章子) ◇句会場へ通り抜けた椿山荘では、外国人が賑やかに桜の下で結婚式の写真を撮っていました。思いがけない花見が楽しめた吟行でした。(操) |
椿山荘の庭 |
椿山荘の椿 |
◇椿山荘のお庭を通り抜け、珍しい椿や早咲きの桜などを愛でることができました。(千里) ◇休日の椿山荘の庭は華やかで、普段の日と全く違い、おかしい位であった。(享子) ◇椿山荘は通り抜けただけだが、美しい花嫁さん、世話をする人のプロのしぐさに感心した。黒い椿、日光椿、月光椿など初めて見る椿にびっくり。さすが椿山荘。(淑子) ◇久しぶりの椿山荘は、いろいろな種類の椿が盛りであった。加えて早咲きの桜も咲いて、春らしい景色である。花嫁姿も沢山みられて楽しかった。(好子) |
名にし負ふ椿山荘の玉椿 | 瓔子 |
初花やそれぞれの指さすあたり | 好子 |
満を持し蕾ふくらむ桜かな | 好子 |
雲の切れ元勲墓所に春日差し | 享子 |
椿山荘そぞろに回る婚の客 | 享子 |
芭蕉庵空気清浄白椿 | 操 |
ゆくりなく咲き初めの花愛で散歩 | 享子 |
剪定や庵の小道に枝積みて | 瓔子 |
大聖堂高きクルスに春日燦 | 好子 |
芭蕉枯れ尚天を突く高さかな | 操 |
眩しさや花嫁に遇ふお中日 | 律子 |
名水の碑の立つところ蜷の道 | 章子 |
元勲の墓所へ立ち寄る彼岸かな | 章子 |
白無垢の花嫁花下に笑まひけり | 好子 |
椿山荘赤よ白よと椿愛づ | 好子 |
踏みさうになりし菫に跪く | 瓔子 |
神田川沿ひの桜の遅速かな | 宏治 |
護国寺や早々と置く花御堂 | 周雄 |
これがいふ彼岸桜か霊廟に | 律子 |
春惜しむ芭蕉ゆかりの古池に | 隆雄 |
春時雨軒を借りたる芭蕉庵 | 好子 |
あたたかや二礼二拍手一礼す | 千里 |
お茶会の人の出入りも彼岸寺 | 章子 |
蕉庵の乙女椿は白誇る | 淑子 |
◆目白坂という寺院の点在する急坂を下り、句会場へと向かった。虹の会はいつも楽しい趣向をありがとうございます。(好子) ◆護国寺の門前の看板から音羽ゆりかご会がまだ健在であることを知る。童謡歌手の顔など思い浮かべた。(享子) ◆護国寺は彼岸桜が満開、不老門を桃色に染めた光景は見事であった。(周雄) ◆私は、吟行を3月18日と21日に行いましたが、陽気の変化が大変面白く、又参考になりました。(武) ◆朝のうち雲が多く、少し雨もぱらついて傘を持って来なかった事を悔やみつつだったが、都電が早稲田に着くころには天気もすっかり良くなり、ひと安心。地図を頼りに芭蕉庵へ。何人かと会うことができて、句会場へも迷わずに行くことができました。(千里) ◆気まぐれな春のお天気に家居がちでしたが、久しぶりに吟行のチャンスをいただきありがとうございました。春寒の予報でしたが、広大な椿山荘のお庭巡りにただただ感嘆、美しさにほっとしました。芭蕉庵も桜がきれいに咲き、われらを迎えてくれました。(律子) |