第136回 虹の会 世田谷ぼろ市吟行 |
平成30年12月15日
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代官屋敷の門 |
◇快晴の冬晴れだったが風が寒かった。 露天の人出も今迄に見た中で一番多かったように思う。超満員の押し合いのせいでもあるが古い思い出の逸品は見つけられなかった。(周雄) ◇ぼろ市は金風句会で何度か吟行しているが、「毎年よぼろ市の日に寒いのは」とやりたいくらい決まって寒い。 今年も最高気温の予想は9度。(宏治) ◇ツアーの団体さんも来ていて、想像以上の混み様で、さすが伝統ある世田谷のぼろ市と思わず声に出してしまう。 世田谷線もぼろ市の乗降客で遅れ気味。とにかく代官屋敷を目指し、人波をかき分け進みつつ、左右の店に目を走らせる。 賑いのうちにも落ち着きが見られる市は、代官屋敷前発祥の由来故でしょうか。(千里) ◇冬の青空のもと、ぼろ市に吟行の機会を得て楽しみにやってきました。 人の波の多さに驚きましたが。楽しく吟行出来ました。いろいろと珍しいものを見たり、聞いたりしてあっと云う間の吟行でした。(幸子) |
◇世田谷ぼろ市は四百年余の伝統があるそうだ。まずは代官屋敷をめざすが、どんどん道が人で埋めつくされていて、うまく進めない程だった。(章子) ◇人、人、人なにしろ人に押されて進むしかなく、混雑のぼろ市。外国人の姿も多く見られ、今昔の感がある。(好子) ◇近ごろはどこの祭や市でもそうですが、食物屋の屋台が多くなってる印象です。ぼろ市もまさにその通りで、クレープを焼く屋台まであり、驚きました。 日射しは明るいのに風邪が冷たく、ゆっくり品を選ぶ気になれませんでした。(操) |
代官屋敷 |
白州跡 |
◇ぼろ市は20年程前の1月に来たらしい。今回は年内で宣伝も行き届いていたのか、ずい分混み合っていた。 午前中はまだ食べ物も買えそうだったが、戻ってくるときにと思っていたら、すっかり目算が違ってしまった。 和服の古着が多く出店されていて、心ひかれたが、加工するスキルも時間もないのであきらめた。 (淑子) ◇代官屋敷の門を潜ると少し静かで、白州跡や庭の大木など眺めて過ごした。白州跡は思ったより狭いのが印象的。(瓔子) |
◇ぼろ市では有名な代官餅を食べたいと思ったが、長蛇の列。二時間待ちとの事であきらめた。 (章子) ◇名代の代官餅に朝7時から行列ができるそう。3時間待ったという人に旨かったかと聞いたら、期待ほどではなかったのか「旨い」とは言わなかった。(宏治) ◇以前から一度は行ってみたかった世田谷のぼろ市。重い腰を上げてやっと行くことができました。寒かったですが、冬晴でぼろ市を満喫しました。代官餅を変えなかったのが残念。(晴子) |
ぼろ市の人出品選る手立てなし | 荻野 操 | |
掃除終へ全てすつきり日向ぼこ | 木賀加容子 | |
ぼろ市や祖母思ひ出すぬか袋 | 荻野 操 | |
足揺する露台の親父さも寒げ | 池田宏治 | |
焼芋を冷ますベンチの親子連れ | 木賀加容子 | 原句 ベンチ掛け焼芋冷ます親子連れ |
ぼろ市のビードロに透く蒼き空 | 小山千里 | |
ぼろ市と言ふほど古き物もなく | 小山千里 | |
ぼろ市を歩き通して物買はず | 伊藤瓔子 | 原句 ぼろ市を歩き通して物買へず |
ぼろ市や風呂敷包み店裏に | 荻野 操 | |
骨董市値踏みに解く懐手 | 小山千里 |
ぼろ市の古着の裾を風煽る | 尾好子 | 原句 ぼろ市の古着の裾を煽る風 |
お白洲の跡囲はれて落葉積む | 堀内淑子 | |
ついでにとぼろ市に買ふゆり根かな | 池田章子 | 原句 ついでにとぼろ市に買ふユリ根かな |
ぼろ市を行進の列通り抜け | 池田章子 | 原句 ぼろ市をパレードの列通り抜け |
ぼろ市や京より来たと言ふ男 | 伊藤瓔子 | 原句 ぼろ市や京より来たる古着売 |
ぼろ市と云へど並み居る食べ物屋 | 荻野周雄 | 原句 ぼろ市と云へどずらりと食物屋 |
ぼろ市の空藍染の裂に風 | 伊藤瓔子 | |
軍刀とゲベール銃もぼろ市に | 池田章子 | 原句 鉄砲とゲベール銃もぼろ市に |
お寒い日の吟行にてさぞ大変だったことと存じます。 |
◆師走らしい一日。いろいろ目移りしながら楽しませてもらいました。ありがとうございました。(加容子) ◆いつもぼろ市の日は寒いと言われているが、今日は好天に恵まれてたくさん句会の参加者があったのはよかった。(章子) ◆久し振りのぼろ市だったが、圧倒される人込みに流されるのみだった。(好子) ◆虹の会のぼろ市吟行は2回目。1回目は、第8回虹の会で平成9年1月15日。記録がありますので、合わせてページをご覧ください。(瓔子) |