第140回 虹の会 浜離宮恩賜庭園吟行 |
令和1年7月15日 |
|
|
鷹の御茶屋 |
◇海の日とは言え、朝から小雨降る梅雨寒のはっきりしないお天気の中、浜離宮へは浅草から隅田川を下って入るルートを選ぶ。 雨上がりの離宮は静かで鴉ばかりが騒がしい。(千里) ◇浅草から水上バスに乗り浜離宮へ。あらゆる橋は工事中で川岸の緑が印象に残りました。(三重子) ◇地下鉄を出ると雨。やっぱりと思いながら進む。茶屋で檜のかおりに酔っていると雨も上がり、吟行にはるんるん・・・(加容子) ◇久し振りに浜離宮に来たら、離宮を囲む高層ビルが一段と増えて居た。(周雄) |
◇梅雨の最中だが浜離宮はいつきてもきれいだ。池には鰡が跳び、青鷺が微動もせずに餌を狙う。(宏治) ◇広大な敷地に潮入りの池やら中之島やらが点在。折しも梅雨に木々の緑が鮮やかで森林浴の心地がした。(好子) ◇「中島の御茶屋」で優雅にお抹茶を頂く句友もいて、うらやましかった。(章子) |
冨士見山より潮入り池を一望 |
鴨場 小覗 |
◇富士山は見えないと知りつつも冨士見山に登った。池一望の庭園の景色に感動。(隆雄) ◇緑豊かな手入れの行き届いた園内は、池あり八ツ橋あり、小高い山ありで飽きずに散策できた。(千里) |
△鴨場は一面緑色の藻に覆われ、残る鴨は一羽も見当たらなかった。(周雄) ◇黄花コスモスが離宮の一角を黄色に染めて見事だった。紅白の百日紅が咲き出していた。やはり海辺の離宮はあたたかいのかと思った。(隆雄) |
黄花コスモスの花畑 |
梅雨茸 |
◇広い芝生一面に梅雨茸が踊り子の様に開いていたのが印象的だった。(隆雄) ◇こんなに沢山の梅雨茸が群れているのを始めてみた。今年は雨が多くて、日照時間が少ないせいか。(瓔子) |
◇句会場に芳梅亭をお借りした。和室が三つあり、ゆったりと句会が出来たが、洋間があればさらに有難い。(瓔子) |
芳梅亭 |
岸壁の真下に屯通し鴨 | 岸本隆雄 |
ぬかるみもやむなし梅雨の浜離宮 | 池田宏治 |
海の日や句会に参ず浜離宮 | 池田章子 |
差し潮の離宮の池に鰡の飛ぶ | 池田章子 |
雲切れて花圃に乱舞の梅雨の蝶 | 伊藤瓔子 |
石組みに苔の花咲く離宮かな | 岸本隆雄 |
庭芝ににぎはしきかな梅雨茸 | 池田宏治 |
茅葺きの網代天井梅雨の漏れ | 木賀加容子 |
潮入の池を見晴らし橋涼み | 池田章子 |
浮草の池面埋むる鴨場かな | 池田章子 |
準入選 | |
水脈一に池の軽鴨親子かな | 小山千里 |
煌めきて緑雨集めし鎖樋 | 尾好子 |
風紋の水面たゆたふ根無草 | 小山千里 |
◆句会場で山形から届いたというさくらんぼを頂き、感謝です。(章子) ◆参加することを続ける事が目標。皆さんに助けられてようやっと・・・又よろしく(加容子) ◆浜離宮は将軍の鷹狩の場として有名で、今も鷹狩りを再現して見せてくれる。都心とは思えぬ別天地である。(好子) |