第143回 虹の会 庭園美術館吟行 |
令和2年1月13日
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庭園美術館入口 |
◇ダウンコートでは汗ばむ程の寒晴れの成人の日に久しぶりに白金の庭園美術館を吟行しました。
修復されて新館も立てられていて、明るい館になって趣が変わっていました。(操) ◇お天気に恵まれての吟行は楽しいものでした。アールデコ調の庭園美術館の催しに際し、館内を拝見できたのは好運でした。(千里) ◇前から来てみたかった庭園美術館である。前々日の東京句会の疲れが残る中出かけて行った。 ここは普段は庭園のみ公開で展覧会がある時のみ建物内に入れる。(数年前から行われたリニューアル工事後運用が変わったとのこと)(淑子) |
◇目黒庭園美術館は長男が赤ちゃんの頃、よくつれて散歩しました。洋館好き、庭園好き、植物園好きの私の心のリラックスの場所でした。 改めて句作りのために景色を眺めてみると、実に開放的で明るい場所であることがわかりました。宮様のご意向による処が大きいと思いました。(亜紀) ◇日仏合作のアールデコ調の落ち着いた中に華やかな趣のある旧朝香宮邸は展示作品以上に目を見はるものありでした。(千里) ◇入館して展示品を鑑賞しました。ラリックのシャンデリアや安井曽太郎の「中国服の婦人像」、魯山人の壺、河井寛次郎の器など見ているうちに時間が過ぎ、俳句はお留守になってしまいました。(瓔子) |
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◇寒ければ館内に入れるし、と考えていたが、ほとんど展示を見ていて暖房に暑く思うほどだった。(淑子) ◇枯芝の庭で幼児が楽しそうに歩く、まだうまく歩けない子の仕草など見ていて楽しかった。(隆雄) ◇館をとり巻く広い日本庭園と西洋庭園もよく手入れされて、ゆっくり巡る事ができて良かったです。(千里) | |
◇枯芝と真っ白な彫刻作品、作品の大きな穴から覗く真っ青な空が美しい。 それぞれの木に大きな札がたっているが、全部ただの枯木。千両万両の赤い実が朝の光にかがやいていた。(隆雄) ◇ヒマラヤスギの大きいこと、ワシントンの桜の里帰り、茶室の広広とした雰囲気などいつか句にしてみたいと思います。(亜紀) |
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日本庭園 |
◇宮邸のゆったりとした庭に冬日たっぷりで心地よい吟行。 熊笹のあたりに笹鳴きを聞くが姿は見えず。 (宏治) ◇山茶花や青木の実の紅い色が常緑樹の緑の中に彩り添えて美しかったです。(千里) |
芝庭に円座の昼餉冬ぬくし | 池田宏治 | |
寒禽の声する方へ園めぐる | 荻野 操 | |
敷松葉庭園のカフェ密やかに | 岸本亜紀 | |
彫刻の穴より覗く冬の空 | 岸本隆雄 | |
ラリックの作てふ玻璃戸冬日透く | 堀内淑子 | |
鳥声の森の暗がり椿落つ | 池田宏治 | |
修復の水路水涸る冬の庭 | 岸本亜紀 | 原句 修復の水路水無し冬の庭 |
お茶室に隈なき日差し初点前 | 荻野 操 | 原句 お茶室に隈なき日射し初点前 |
冬日撥ねアールデコ調美術館 | 小山千里 |
◆建物自体も展示物も見たくて、俳句も作らねばと時間不足となり、いつもは食べられるお弁当も食べずに句会場へ行くことになった。 句会場は貸会議室を使ってみたが、道に迷った方が何人かおられ、案内の仕方を工夫しなければ、と痛感した。(淑子) |