大宮駅東口から歩いて約10分、氷川神社の二の鳥居から参道にはいる。一の鳥居からは、二キロもある、長い参道である。欅、榎、椎等600本以上の並木道で、「ふるさと散歩道」に指定されている。「武州一の宮」である氷川神社は2000年余りの歴史を持ち、ここをスサノオノミコトをまつる男体社とし、浦和市三室には氷川女体神社がある。
ちょうど成人の日にあたり、振り袖姿をたくさん見かけた。舞殿には大きな真新しい絵馬が置かれ、玉垣も真っ白になるほどおみくじが結ばれている。
神社の奥はそのまま大宮公園につながっている。白鳥池には噴水があがり、一羽の白鳥に餌をやっている人がいる。人工的な庭のむこうに梅林、松林、そして、ボート池と続く。このあたりは武蔵野を思わせる林で、桜の名所でもある。児童公園の辺りは、昔万松楼という旅館があった所で子規,虚子、漱石を始めとして、文豪たちも訪れたという。
(瓔子記)
前回からの意向で昼食を共にしようと、全員分のすし弁当を駅で調達した。会場確保は瓔子さんの働きである。大宮駅は大きな駅なので集合が心配されたが、駅内のモニュメント下ということで分かりやすく問題なかった。
駅からいくらか歩く距離があったが、参道でもあり、難はなかった。神社の奥には大きな池もあり、鴨の陣の動きも見られて興味深かった。見るべきもの多い吟行だった。(淑子記)