第20回 虹の会 井の頭公園吟行

平成11年3月21日



参加者7名
天気曇り時々雨
句会場井の頭公園自然文化園資料館
集合場所JR中央線吉祥寺駅改札口
この日詠まれた季語たち
春・悴む・うららか・春寒し・木の芽雨・春惜しむ
初花・花の雨・花見・桜・辛夷・椿・竜の玉・剪定
孕み鹿・芽吹き・物芽・片栗、堅香子・初音・囀り
風光る・寒し・春の雨・春時雨・鶴引く・春の鴨・噴水


JR中央線吉祥寺駅に集合。 春は名ばかりの寒さ、おまけに雨も降ってきて、ゆっくり吟行というわけにはいかない一日だった。 先生から「低調」と書かれた選が帰ってきたのもいたしかたないこと。 井の頭公園はひろくて句材も豊富だったのに。
池の周りには何本か辛夷があり、白い花が美しいし、彼岸桜や片栗の花も見られた。自然文化園に入ると、鶴の姿もみなの注目を集めた。 野口雨情の旧居を移した童心居や彫刻の館などもある。
参加者も少なく時間に余裕があったため、席題「椿」「春の雨」で2回目の句会をした。こちらは選が一句もいただけないという悲惨な結果であった。(瓔子記)


小路紫峽先生選

画架立てる指先のやや悴むも淑子
咆哮のしきり動物園寒し 律子
花辛夷いぶし銀なるとの曇り瓔子
彫像の笑ふ少女と春惜しむ律子