第26回 虹の会 蘆花恒春園吟行

平成12年3月19日



参加者11名
天気晴れ
句会場世田谷文学館
集合場所京王線芦花公園駅改札口
       
この日詠まれた季語たち
春・春寒・鳥曇・春の雨・春隣・木の芽時
梅・木蓮・馬酔木・菖蒲の芽 ・芽吹き・春の草
垣繕ふ・卒業・彼岸・笹子鳴く・火鉢・インバネス
涅槃西風・春落葉・彼岸桜・寒桜・パンジー
ふきのたう・花冷・春愁 ・野遊び・干し柿 
沈丁花・隙間風・くさめ・春灯・巣づくり
地虫出づ・木の芽風・水温む・春光・春耕 
遅日・山笑ふ・竹の秋・春昼・風光る


10時30分京王線芦花公園駅に集合。歩いて7分ほどで、世田谷文学館、さらに7,8分で蘆花恒春園に着く。道が狭い上に交通量が多くて歩きにくかった。
園内には茅葺の蘆花旧居と記念館、愛子夫人の旧宅、夫妻の墓が点在している。竹林と雑木がそれを囲み、武蔵野の雰囲気が味わえる。 あいにく梅は終わり、木蓮には早く、咲いているのは福寿草がすこし、木瓜も少しというところ。
世田谷文学館はロビーがきれいで、庭の池の鯉の泳ぐのがすぐそばで見られる。ここでも俳句はできたようだ。(瓔子記)

このあたりは初めて、竹林,雑木が多く武蔵野の面影を残している所とガイドにあったが竹林の多いのが珍しかった(辰也記)


小路紫峽先生選

地虫出づ土を讃へむ蘆花の庭瓔子
蘆花墓碑へ一本道や笹子鳴く勝子
蘆花旧居玻璃戸のゆらぐ涅槃西風ひで子
馬酔木咲く蘆花公園の遊歩道辰也
杉花粉鎮めの雨となりにけり 律子
割られたる青竹匂ひ垣直す瓔子
蘆花旧居五右衛門風呂の隙間風勝子
変圧器ものかは雀巣づくりすひで子
梅咲いてをりし故園の淋しけれ丹花
お彼岸の供物を攫う鴉群れひで子
庭の竹一本伐りて垣直す瓔子
木の芽風ジョギングの足かろやかにゆりこ
風光る藁葺屋根の蘆花旧居勝子
干し柿の軒に吊られし蘆花旧居辰也
武蔵野の森の匂ひや木の芽時淑子