第32回 虹の会 善福寺公園吟行 |
平成13年3月20日
参加者 | 16名 |
天気 | 晴れ |
句会場 | 西荻窪地域区民センター |
集合場所 | 荻窪駅北口 |
10時半、荻窪駅北口のバス乗り場で待ち合わせ。うららかな吟行日和だ。 |
残り鴨 |
◇お彼岸のうららかさに桜の蕾もふくらみ、そぞろ歩きを楽しむ一日でした。(丹花) ◇太りすぎて飛べないので残ったのかと思わせるほど丸々としてパン屑を食べていた。(辰也) |
◇遊歩道は犬の散歩とジョギングをする人で混んでおり、われわれ吟行子は邪魔になりそうでした。(柳影) ◇都会のオアシスって感じです。(信行) ◇この公園には犬が多い。それも高級な感じのお行儀のよい犬が。(淑子) ◇ベンチに座り「季寄せ」を開いて、さあ俳句をまとめようとした時、空から鳥の糞がぽたり!ベンチの上は青空のほうが安全なようです。(隆雄) |
|
遅の井 |
◇頼朝が掘らせたが、長くかかってやっと出たので遅の井と名がつき,地名にもなっているよう。 旧いものにしては水量は多いが。(辰也) |
◇家ではできない句がたくさんできました。数だけ多くてもだめですが・・(なぎさ) ◇大きな山茱萸の木が珍しくて、しばらく見入ってしまいました。(瓔子) |
山茱萸(さんしゅゆ) |
井草八幡宮 |
◇境内には二代目の頼朝お手植えの松がまっすぐ伸びており、お宮参りの一家の姿も見られた。 |
◇左右は武蔵野の面影を残す自然林。 5年に1度流鏑馬神事の行われる参道。 |
参道 |
ひとくさり犬の自慢や園遅日 | 律子 |
暖かや岸に減りたる貸ボート | 隆雄 |
風薫る鎮守の森の朱の鳥居 | 辰也 |
幼子の掌にまるまりし地虫かな | 隆雄 |
遊歩道アーチをなせる木の芽かな | 聖樹 |
啓蟄や犬ひたすらに穴を掘る | 隆雄 |
老いらくの恋と笑はれボート漕ぐ | 律子 |
頼朝公御手植えと云ふ松手入れ | 勝子 |
囀りや声出して読む由来書 | ひで子 |
昼暗き弁財天に初音きく | 和江 |
暖かや池にボートのふえて来し | 隆雄 |
武蔵野を残す林や風光る | 辰也 |
武蔵野の古刹を巡り日脚伸ぶ | 勝子 |
この日詠まれた季語たち |
---|
春・彼岸・春分・うららか・のどか・暖か・遅日・日脚伸ぶ・春灯・春昼 |
春の水・水温む・ボート・囀り・風薫る・春風・風光る・東風・涅槃西風 |
辛夷・山茱萸・椿・梅・沈丁花・春落葉・芽柳・初音・初蝶・春一番 |
木の芽・芽吹き・目借時・残り鴨・通し鴨・水鳥・かいつぶり・春惜しむ |
踏青・春光・地虫・啓蟄・コート脱ぐ・鳥帰る・春眠し・春の猫 |
◆木の実降る善福寺にきて楽しんだことがありますが、何時きてもよいところですね。休日で親子連れも多く、句材にことかきませんでした。(律子) ◆春たけなわの候、吟行の醍醐味を味わい、俳人の幸せを感じます。(勝子) ◆始めて来た善福寺公園のなんと素敵なことか、命の延びた思いでした。(ひで子) ◆お墓参りには主人に行ってもらい、私は吟行に参加。ベンチで昼食をとっているとこれからの句会を忘れてしまいそうでした。(和江) ◆初めての場所でしたが、歴史的に由緒ある場所もあり、勉強になりました。(聖樹) |