第43回 虹の会 東京港野鳥公園吟行

平成14年2月11日



参加者8名
天気曇り
句会場野鳥公園内会議室
集合場所JR大森駅バス乗り場


管理センター

10時20分発の京急京浜島循環バスに乗って約15分、野鳥公園前で下車。入り口までは歩いて5分ほど。 入園料は300円。ネイチャーセンターではボランティアの人が鳥の名前など教えてくれ、望遠鏡を覗くと、鴨、鷺、川鵜、オオジュリン、メジロ、鴫などが見えた。 句会場は、管理センター二階の会議室を借りた。


 

東淡水池
◇かって東京港だった野鳥公園に初めて来て、回りは工場などに囲まれ車の騒音も激しいのに、これ程の自然を残していることに驚きました。(季男)
◇以前来た時は野鳥を見せて貰うという感じでしたが、上手に整備されて、芦原の中など自然の中に身を置いて観察できるようになったのはありがたく思いました。(操)
◇元野鳥の会の会員としては、持参の双眼鏡でもっぱらバードウオッチング。俳句は二の次、三の次。だからいつまでたっても・・・(季己)
◇弱っているコサギを保護したレンジャーがダンボールの上を開いて見せてくれた。飼育せずに自然に帰す努力をするそうである。(丹花)
 

ネイチャーセンターと観察小屋

観察小屋と潮入池
◇鴨はキンクロハジロが多く、他の鴨は今日の様なうす曇りの日は来ないそうです。(和子)
◇たくさんの水鳥が見られると思っていましたのに、大池にはほんの数羽だけが杭に居るだけで、淋しい景でした。(操)
◇枯れ果てた景色のなか、梅の木のまわりはぱっと明るくて、早春の気が溢れていました。(瓔子)
◇鳥の名前をもっと知っていたら、と痛感。(辰也)

生態観察園の梅

ふきのとう
◇蕗のとうを見つけた時は、やはりもう春なのだなあという感を深くしました。(ひで子)

小路紫峽先生選
望遠鏡教へられたる鴫見えず瓔子
杭に立つ水鳥のみな北を向き季男
芽起しの雨のうながす詩心ひで子
芽吹きたる芝踏むまじく通りけり丹花
水鳥の杭にとまりて羽づくろひ季男
との曇りけふ湖に鴨を見ず丹花
軒のなき探鳥小屋よ冬ざるる瓔子

 
この日詠まれた季語たち
建国の日・四温晴・二月来る・冬ざれ・凍てる・春寒・冴返る
うぐいす・鴨・残り鴨・鴨帰る・水鳥・浮寝鳥・寒禽・笹鳴・春の鳶・鴫
早春・春の水・水温む・春泥・木の芽・柳の芽・蓬
芽吹き・枯芝・枯芦・落葉・猫柳・蕗のとう・紅梅・梅・まんさく

参加者のひとこと
四温の一日、野鳥観察の吟行となった。夜来の雨はどうやら上がったが、どんよりの曇り空に一寸とまどう。ここの風景には底抜けに青い空を想像していたから。広い園内は人も少なく、矢張り観察舎が一番のポイントであった。(丹花)
広い野鳥公園、鴨だけでなく木々の芽吹きも感じられ一日ではもの足りない思いでした。(和子)
何年かぶりで来た野鳥公園、前回の記憶も定かならずで、同じ径を行ったり来たりで大分損をした感じです。目の前にある大田市場、前に来た時もあったでしょうか、立派な建物のあるのには驚きました。野鳥公園に今どき来る人はカメラマンか俳人かという中で幼い子供連れの家族に出会った時は何かほのぼのした思いになりました。(ひで子)
バスの便が大森駅からだけになってしまって、不便になったのは残念です。(操)
初めての所で楽しかった。次は緑の時期に来て見たい。(辰也)