第44回 虹の会 三ッ池公園吟行 |
平成15年3月21日
参加者 | 14名 |
天気 | 晴れ |
句会場 | 鶴見公会堂フーガ1号棟会議室 |
集合場所 | JR鶴見駅西口改札口 |
北門より
10時半、鶴見駅西口で待ち合わせ。横浜市営バス「新横浜駅」「梶山」行きに乗って約10分「三ッ池公園北門」で下車。
公園入り口まで歩いて2,3分。 |
中の池の芽柳 |
◇幾本もの芽柳が、遠くからも近づいてもきれいな淡緑でした。(操) ◇池の芽柳のうすみどりが水面にゆれる風情に春は近い。三ツ池の周りの桜も芽もふくらみかけて満開の時の壮観さを思う。(季男) ◇芽柳は近くで見ると大したことはないのに、遠くからの眺めは抜群で、その薄緑と枝垂れる姿は王者の貫禄です。(ひで子) |
◇昔農業用水だった由、水神の祠がかなり上方にあり、もとはもっと水位が高かったのでは考えたりしました。(享子) ◇中の池の近くにあった秋元不死男の句碑もはじめて。 「この池の愛蔵の水温みけり」 ここにぴったりの句。(辰也) |
中の池 |
中の池の鴨(キンクロハジロ) |
◇キンクロハジロは冠羽が特徴的でかわいい。(瓔子) ◇キンクロハジロ、鴛鴦、軽鴨などまだ残っていた。いつごろ旅立つのだろうかと心配になった。(隆雄) |
◇まだ韓国に行ったことがないので、コリア館が珍しく、又、静かでとてもよかった。水や石、六角亭など、韓国のこころにふれた思いがした。(隆雄) |
コリア庭園 |
花の広場 |
◇花の広場の桃の蕾いまにもはちきれそう。(辰也) ◇春休み初日だからか、少子化社会がうそのように、子供達の姿をよく見かけました。(淑子) |
韓国の青磁の壷に猫柳 | 隆雄 |
芽吹く木々一本毎の名札かな | 丹花 |
さざなみに届くばかりの柳の芽 | 聖樹 |
慎重に試歩の杖曳くいぬふぐり | 丹花 |
池普請石打つ音のひびきけり | 隆雄 |
吟行の今日も晴れたり山笑ふ | ひで子 |
古靴の足に馴染みて青き踏む | 瓔子 |
餌撒けばはねる真鯉や風光る | 聖樹 |
釣糸の銀光り春の昼 | 操 |
この日詠まれた季語たち | |
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春風・早春・春光・風光る・うららか・春塵・青き踏む・焼芋 | |
春の水・春昼・山笑ふ・日永・水温む・霾・冬帽子・コート脱ぐ | |
彼岸桜・花・椿・桃の花・黄水仙・金鳳華・猫柳・草青む | |
囀り・百千鳥・燕・残り鴨・鴨・鴨引く・水鳥・池普請・噴水 | |
木の芽・芽柳・菖蒲の芽・春禽・春の鳶・朧・枯れる・地虫・汗 |
◆三ッ池公園は予想外に広くふらふら歩いても足弱の身には相当の負担であった。水辺の風は少々冷たかったが、光りに溢れていて春の予感にたっぷり浸ることが出来、楽しい吟行であった。(丹花) ◆広々とした園内、いずれもかなりの樹齢と思われる柳や桜の木、メタセコイヤなどなど、もっとゆっくりしたい場所でした。桜のさかりにまた来たいところです。(淑子) ◆ぼくにとっては何十回となく来ている公園ですが、今日はなかでも最高の陽気でした。急に暖かくなったこともあり、木の芽や草も一斉に青々として、桜の蕾もふくらみはじめていました。春本番になろうとするいのちの息吹を感じました。(聖樹) ◆はじめての吟行地、お天気もよく、珍しくもあり充分に楽しませて頂きましたが、肝心の俳句のほうは、うろうろする間に時間切れとなりました。(貞子) ◆三ッ池の広さにどうして回ったものかと一寸心もとなくなっていました。ここの桜は見事ですが、殆どがなぞえなので、いつの間にか花筵がずれてさわぎになることも楽しいことです。私は要領よく太い幹に寄りかかる場所にしています。(節子) ◆池は静かに小さな鴨が遊び、桜の時期には如何ばかりかと想像して本当に好い吟行地だったと思いました。(和子) ◆世界情勢の只ならぬこの時、一日を豊かな気分で吟行できたことは幸せでした。(ひで子) |