第46回 虹の会 葛西臨海公園吟行

平成15年7月21日



参加者9名
天気小雨
句会場臨海町コミュニティー会館
集合場所JR葛西臨海公園駅改札口

虹の会では、珍しい雨の吟行となった。広い公園のマップを見ながら、西なぎさの辺りを中心に吟行しようと相談がまとまる。あとはそれぞれ思い思いに吟行し、1時25分のバスに乗ることを決めておく。句会場の臨海町コミュニティ会館は駅前から船堀駅行きバスで約15分。1時間に1本なので、締め切りを30分遅らせた。



なぎさ橋
◇昔は簀立漁で賑わった浅瀬の浜だったそうですが、今は現代的な公園になっています。展望台ではいにしえの葛西の歴史にふれることができました。(聖樹)
◇やじろべえ橋(斜張橋)がこんな所にあると感心。(辰也)
◇梅雨明け前の臨海公園は、雨もようということもあって、落ち着いた雰囲気でした。いぶし銀の葛西の浜は情趣がありました。(聖樹)
◇雨の海辺も趣があってよかった。(なぎさ)
◇浜辺ではバーベキューをする人たちも多い。
◇お弁当ではなく、バーベキューをするグループが多いのは最近の趨勢のようです。(操)

西なぎさ

水族館入り口作り滝
◇雨が降ったり止んだりの中、かなりの家族連れで賑わっていました。(操)
◇水族館へと続く道の作り滝、長いので壮観。(瓔子)
◇鳥類園は上、下の池があり結構広かったが白鷺くらいしか見なかった。(辰也)
◇写真左のドーム様の建物が水族館

鳥類園下の池

鳥類園上の池
◇緑も多く、名前の解らない花が咲いていて興味をそそられた。〈句にはならなかったが〉(なぎさ)
◇写真中央の白い点々は白鷺、茶色の建物は観察小屋です。
◇句会では大観覧車の俳句はたくさんあった。講評しあったとき、時計と反対まわりと言われて、ものを見る角度はそれぞれと感心した。(瓔子)


大観覧車

園内移動用のミニトレイン
◇最後に園内を走る電車に出会ったが、これで園内一周してみたかった。(辰也)

小路紫峽先生選

白雨急中断ならぬバーベキュー
海を見る展望閣は冷房す淑子
夏潮を袖囲ひなす防波堤ひで子
昼顔や渚へ続く石畳聖樹
防災のまた後手となる梅雨出水淑子
砂浜に足つき出して昼寝かな淑子
海の日や水族館へ人の波辰也
人工の渚に寄する土用波淑子

この日詠まれた季語たち
梅雨・五月雨・梅天・土用波・夏の浜・夏潮・夏茜・黒南風・虹・海霧
海の日・熱帯魚・闘魚・葭切・鳰の子・蟹・舟虫・作り滝・噴水・遊船
緑蔭・水遊び・磯遊び・昼寝・三尺寝・冷房・暑し・涼し・梅雨出水
合歓の花・紫陽花・車前草・昼顔・月見草・汗・ラムネ・氷水

 
参加者のひとこと
久しぶりの句会はとても緊張してなかなか句が作れず苦労しました。選句の時も、イメージは伝わってきても読み方が分からず、勉強になりました。絵のような句が多々あり、とても素敵な句を作れる皆様をうらやましく思えました。(祥平)
約半年振りに参加させて頂きました。普段から目で体で見て感じたことを十七音に表していく・・・とい練習をしていないと、身に付かずとても苦労します。今回はまさにそれでした。〆切時間との闘いに普段使わない頭を精一杯(?)使って頑張りました(陽子)
夏の虹の会にしては暑くなく、暑さに弱い身にはあり難かった。(なぎさ)
海の日に渚のある公園で一日を過ごせたのは幸せでした。黒船に驚いた先人の事を思い、海の彼方でかつてあった戦争を思い、横須賀港から遠洋航海に出た亡き兄の事に思いを致す一日に少々の雨も平気でした。(ひで子)
俳句を始めて四年目でようやく雨の吟行の愉しさがわかるようになってきました。(聖樹)
ついに虹の会に雨が降りました。梅雨が明けていないということで、季語の巾が広く、作りやすかったといえるかも。とはいえ、雨の中でバーベキューをする人達、雨の中を吟行する私達に劣らぬ心意気です。(淑子)