第59回 虹の会 深大寺周辺吟行

平成17年10月16日



参加者14名
天気
句会場多聞


深大寺山門前


集合は、調布駅北口のバス乗り場としたが、直接吟行地に行かれた方が多かったようだ。深大寺、神代植物公園、水生植物園など皆さん自由に吟行。句会場には深大寺蕎麦の多聞の二階をお借りし、昼食にお蕎麦を頂いた後、ゆっくり句会をさせていただいた。



元三堂
◇深大寺は虚子像の他に虚子、爽雨、草田男、波郷等々句碑が多くある。(何故多いのかわからない)(斉)

◇秋雨に濡れ、幾つかの句碑にそれぞれ趣がある。(丹花)

◇朝九時に深大寺に着いた。元三堂で朝の読誦会を聞いていた。多くの人が僧侶と一緒に経を唱えていた。朝の風に乗ってお経が深大寺の境内へひろがっていったのが印象的だった。二女の安産を願って護摩木を供えてきた。(隆雄)

◇堂の中で護摩木を焚いている光景もめずらしくしばらく眺めていました。(淑子)

◇深大寺に来たのは始めてだと思うがそば屋の門前市に驚いた。


神代植物公園のバラ園
◇雨に日曜日とあって神代植物公園をゆっくり散策できた。植物の種類も多く標識も完備しているので勉強になる(斉)

◇神代植物公園は広くて武蔵野の面影を濃く残しておりすばらしい所でお天気の良い日に今一度来たいと思う。
◇神代植物公園のバラ園でボランティアの説明を五十分の予定で一時間半じっくり聞きました。「春のバラは冬に剪定するので高さが揃う。秋のバラは剪定しないので高さがまちまち」と聞き、その通りと納得しました。バラの盆栽展も開かれていました。(彰宏)

◇雨の神代植物公園は初めてでしたが花々は色を増し、その上祭囃子まで聞こえて来ます。(智)

◇思いのほかの入園者にやはり自然を愛でるお仲間の多いことをうれしく思いました。ばら園も雨なればこそ彩りの美しさがありました。(律子)


水生植物園
◇水生植物園は特に誰も居ず可憐な溝蕎麦や釣舟草を初めて見る事が出来良かったです。(なぎさ)

◇整備された木道沿いに溝蕎麦、釣舟草と入り混じって咲いていました。(操)

◇近くの小学生用の田の稲架が高く立派でした。(操)

◇蕎麦の花、稲架、穭田を見ることが出来たのはラッキー(斉)

◇(辰也)

稲架(水生植物園内)

小路紫峽先生選

虚子像の拭ひもならぬ秋黴雨淑子
濡れそぼつ釣舟草も木道も瓔子
燈籠にまばらの木賊丈なさず
穭田の虎刈となる学習田
刈らるるを待つ蕎麦に雨容赦なきひで子
禊場に沈む落葉や深大寺隆雄
新そばの幟の林深大寺周雄
雨なればこそと真紅の薔薇に佇つ律子
梵鐘の折りしも鳴れり落葉踏むやす子
新蕎麦をすすり眼鏡をくもらするひで子
秋雨や傘干してある庫裏の土間隆雄
風立ちて騒ぐ葭原雀かな律子
柄杓の柄露をまとへる閼伽井汲む
もみづれる欅は園の王者なる律子

 
参加者のひとこと
句会場の蕎麦屋の蕎麦の量の多いのはびっくりしました。都内なら大盛りよりも多い量でした。吟行地が広く句材が一杯で楽しい吟行日でした。(操)
折りしも土地の里祭りとて句会場の近くに休憩場がしつらへられそのうち近づく太鼓の音に一同子心ここにあらず、句会は一旦中止、勿体ないが二階から拝見した。(丹花)
雨の深大寺も趣があっていいかなと来ましたが、傘をさして句を記すのは中々苦労でした。昨年は蕎麦の花の終わった後でしたが、今年は句会のお蔭で花にも会えました。波郷の句碑も先師の句碑も拝すことができ幸運でした。何時きても深大寺はいいなーとしみじみ思った一日でした。(ひで子)
量の多いのが自慢といふおそば屋さんでの句会でしたので、満腹で新そばの句が作れませんでした。(律子)
お蕎麦屋さんは盛がよく満喫出来ました。あとは良い句が出来なくて口惜しさだけです。(智)
小雨の吟行になったが、人も少なく又涼しく吟行しやすかった。30回(12−11)深大寺 40回(14−7)神代植物公園を思い出すので 同じような句が出来てしまった。新しかったのは蕎麦の畑だけでした。  同じ吟行場所を使う時は写真がネックになるなと感じました。「多聞」で食べた「そばまんじゅう」がきなこの味でおいしかったのが 一番の収穫でした。(辰也)
前回(第30回平成12年11月)の深大寺吟行のページとなるべく写真が重ならないように選びました。撮影は辰也さんと隆雄さんです。一ヶ月ほどしか違わないのに、俳句はもちろん写真の雰囲気が随分違います。第30回の深大寺吟行もページもあわせてご覧になってみてください。私自身は深大寺と水生植物園に絞って吟行しましたが、小雨の植物園の静かなたたずまいがとても良かったと思います。多聞は水生植物園のすぐ近くでした。それぞれおやつも注文し、ゆっくり場所をお借りできたのはうれしかったです。(瓔子)