第63回 虹の会 山下公園と大桟橋吟行

平成18年5月20日



参加者15名
天気
句会場波止場会館
集合場所山下公園 氷川丸の前


山下公園 氷川丸


交通手段がそれぞれのようなので、待ち合わせ場所は山下公園の氷川丸の前あたりとした。山下公園を各自吟行したのち、大桟橋に向かった。



マリンタワーと噴水
◇山下公園の木々の緑が美しく、木蔭に涼しい風があり、心洗われました。(柳影)

◇一気に夏が来たような陽気で日影を求めて歩く感じでした。風は一際強く救われました。(なぎさ)

◇天気が良く公園でのんびり過ごした一日でいた。風が強く、蔭がとても揺れているのを見ていたら、寝てしまいました。水遊びする子供らがもう夏が近くに来ていることを感じさせました。(祥平)
◇薔薇園の薔薇も盛りで、点在する大樹は緑蔭をなし、海はあくた等少しも浮いていないのにさすが天下の港と思いました。(やす子)

◇薔薇園はようやく満開、今年は芽吹きの頃から観察することが出来てそれだけに楽しかった。(斉)

◇氷川丸の前の沈床公園の薔薇が満開、いい香りがそこら一面に拡がっていた。至福のひとときをありがとう(隆雄)

薔薇園

赤い靴の少女像
◇横浜句会の吟行によく来る山下公園ですが、今日の薔薇が一番見事に思いました。雨上がりの港の空気も気持ちよく吟行できました。(操)

◇港の景は見馴れてはいるものの虹の会のメンバーに囲まれると新鮮です。薔薇園の山下公園は華やかすぎて疲れました。(節子)
◇赤煉瓦倉庫群では、横浜らしくマリンショーを開催中。舞台ではにぎやかに横浜ジャズを演奏していた。(隆雄)

◇赤レンガ倉庫ではクラシックカーの大会があり、全国のナンバープレートが大集合していて、若い人がうようよしていた。(周雄)

◇赤レンガ街も吟行地と考えていたが、浜側のボートショー、山側のクラシックカーショウで一杯でした。(辰也)


赤れんが倉庫

大桟橋
◇大桟橋には残念ながら巨船が来ていなかった。時間が経つにつれて海の色が青くなってきた。やはり、海を見るときは快晴が一番。(隆雄)

◇大きな船がついていなかったのは残念だったが反面人も全く少なくゆっくり港の光景が楽しめた。(周雄)

◇大桟橋は板敷きであることに驚きました。大きな船のデッキのようです。端まで歩いてみようと思ったのですが、あまりに遠くて暑くてほんの入り口のベンチに腰掛けてしばらく海を見ていました。(瓔子)

◇大桟橋は大きな船はいなかったが、板張りの屋上には心地よい風があった。(辰也)
◇港の真ん中に島のような船が浮いていて、浚渫船と知ったかぶりをしましたら、クレーン船とのことでした。(節子)

◇恒例のカッターレースの前日とあって、作業船がブイを敷設していた。一度見たいものだ。(斉)

◇海の蒼さが印象的で、船の白さ、波の白さ、橋の白さ、周りのビルの白さと際立ったコントラストを示していました。(柳影)

◇晴れて海の色はすばらしく深い青色で、一時現実を忘れて見入っていました。(なぎさ)

大桟橋から見たランドマークタワーとみなとみらい

小路紫峽先生選

汽笛鳴り碧き海原夏兆すなぎさ
繋船のきしむ日永の運河かな節子
友好の像に真紅の薔薇盛りやす子
まかげしてかくも眩しき卯波かな丹花
亭午の日大桟橋を灼きにけりやす子
陽炎の立ちて大桟橋長し瓔子
警備艇急発進し卯波蹴る丹花
噴水の穂の目隠しや女神像
緑陰や汽笛聞こゆる遊歩道祥平
立ち上がる噴水誰も見てをらず隆雄
街薄暑碇を飾る雑貨店瓔子
緑蔭に吸わるる如くベビーカー丹花

 
参加者のひとこと
大雨の天気予報に暗い気持ちで床に就きましたが、予報が外れて好天気となりました。それでも午前中はこの天気に半信半疑で、晴れているうちに俳句を作らねば、と焦り気味でした。(柳影)
天気予報とは難しいもの、どの天気予報も大外れで青空がひろがり、飛行機が飛ぶのを何機も見ることが出来た。薄暑以上の暑さで、昼食には今年はじめての冷やし中華を喜んでいただきた。(斉)
おそらく一年以上振りの参加です。私事ですが職場が変わり、心身共に余裕ができてきましたので、参加させていただきました。今回は、大好きな横浜での会でした。天気良く、薔薇もきれいで楽しみながら出来ました。(陽子)
神戸で生まれ育った私にとって、横浜は好きな場所である。港、中華街どちらもぶらぶらと歩いているだけで楽しい。今回は満開の薔薇にも会えた。山下公園の薔薇は仕立、配置など工夫がされていると思ったが、なかなか句にはならなかった。(淑子)
山下公園はもう、2年以上御無沙汰している。今日は、五月のそれも久しぶりの晴天に恵まれて、まるで親しい友に再会したようななつかしさであった。あえて、桜木町からバスに乗ったが周辺もきれいだし、公園内もよく整備されていて、緑陰やベンチには若い家族たちから老夫婦まで楽しげで 、修学旅行生らしきグループにも出会う。又、訪れてみたいところの一つである(丹花)
今日は、地元での吟行という事で、緊張しました。何とか七句まとめましたが、疲れました。今日の収穫はなんと言ってもお天気に恵まれた事でしょう。色とりどりの薔薇の花でついに句にはできませんでした。香り高く咲いていた花は卯の花でしたでしょうか。作り滝や噴水と句材がありすぎて迷ってしまうほどでした。緑陰のありがたさをしみじみ感じた吟行でした。(ひで子)