第64回 虹の会 戸定が丘歴史公園吟行 |
平成18年7月17日
参加者 | 13名 |
天気 | 雨ときどき曇り |
句会場 | 戸定が丘歴史公園内松雲亭 |
戸定が丘歴史公園入口
松戸駅から歩いて約10分。江戸幕府第15代将軍徳川慶喜の実弟であり、水戸藩最後の第11代藩主でもある徳川昭武が住んだ戸定邸(とじょうてい)とその庭園を中心に吟行。園内の松雲亭を句会場とした。 |
![]() 公園内の四阿 |
◇雨模様だったが連日の猛暑が一休みとなり、汗をかかないですむ吟行となった。(斉) ◇四阿の裏が竹薮のせいか蚊が多かったが、余り噛まれなかった。(辰也) ◇年のせいか蚊もよりつかなくなって来たのは、かなしかった。(隆雄) |
◇明治に造られた本格的な書院造り。質素ではあるが、よい材料が使われている様だ。徳川時代の終わりから明治にかけて慶喜とその弟である昭武の生涯を追うことができ、ちょっとした歴史の勉強。(斉) |
![]() 戸定邸玄関 |
![]() 戸定邸客間から見た庭園 |
◇洋行の影響か、芝生の明るい庭園があり、清涼を満喫したひとときでした。(享子) ◇青芝を嬉しそうに翔んでいた燕がとても印象に残りました。(ひで子) ◇緑一色の芝生を夏燕がとびかっていた。青桐の花が咲いて、そのむこうに江戸川が鈍く光っていた。(隆雄) ◇藩主のすきのない美しい庭を見ながら作句をと長い時間廊下に座り込みましたが、とても難しかったです。(とめ子) |
◇簡素で頑丈で何一つ無駄のない武家屋敷、でも材木はすばらしいものが使われているのか、少しの狂いもなかった。やはり「木の家」はすばらしいと思った。(隆雄) ◇昔ながらの静かな邸に入り、今のあわただしい生活を少し改めたい気持ちがしました。(静子) ◇江戸の息吹が残る戸定邸は、外が雨であること、又藪蚊がやたら多いことを差し引いても、なかなか去り難い座敷でした。慶喜公の撮られた写真が展示されておる座敷では、慶喜公や昭武公の所作の音が聞こえるようでした。(柳影) |
![]() 戸定邸中庭 |
![]() 公園奥の芝生 |
◇庭、公園内は緑一色でこれ位が「万緑」と言うのかなと思ってみていました。(辰也) ◇たくさんある沙羅の、花が終ってしまっていたのがちょっと残念でした。(瓔子) |
◇蚊の飛び交う中で、蚊遣りをつけ薄暗い電灯の下での句会は風情があった。気温が高くなかったのが何より助けだった。(周雄) ◇緑の中を細い雨が降り、句会場のしつらいも、お茶席のような落ち着いた雰囲気で、少しくらい照明もそれはそれで皆面白がっていた。静謐な一日を過ごしてよい日であった。(丹花) ◇庭園は当然として句会場となったお茶室にも蚊がいて当惑。次回から蚊に対する備えを忘るまじ(斉) |
![]() 松雲亭 |
長持に葵の御紋黴の蔵 | 隆雄 |
路地一つ曲りそこねし汗を拭く | 静子 |
一枚の朽ち葉あやつる蜘蛛の糸 | 瓔子 |
蚊帳釣手残る客間や下屋敷 | 享子 |
江戸川の風の通るや夏座敷 | 斉 |
中庭を拝す廊下の涼しかり | とめ子 |
三分と続かぬ正座夕端居 | 瓔子 |
◆初めての戸定公園で何もかも珍しいかったけれど、蚊の多いのには閉口でした。とにかく出句しなければの七句になりました。又、来たくなるような静かで良いところでした。(とめ子) ◆めったに乗れない常磐線に乗れて大満足でした。三百年続いた徳川の太平に感謝した一日でした。戸定邸はまた来てみたい場所の一つです。(ひで子) ◆自分一人では決して出かけない雨の庭園を満喫出来ました。(静子) ◆またしても吟行句会に大幅遅刻、充分な時間をとれないまま周囲を見回しても緑と雨、7句の出句は厳しいものでした。戸定邸はもっとゆっくり見たいものです。(淑子) |