第67回 虹の会 谷津干潟吟行

平成19年1月21日



参加者14名
天気晴れ
句会場自然観察センター会議室
集合場所JR津田沼駅改札



津田沼駅に10時30分集合。バスに乗って谷津干潟へ。干潟の周囲を思い思いに散策した。ほとんどの方が半周したが、中には一周歩いた方も。お昼ごろ、句会場にもなっている自然観察センターに入館した。



谷津干潟
◇海を埋め立ててマンション群が進出している一地域に大干潟があった。大干潟といっても、もとはもっと大干潟だったのだろう。せめてこれだけ残してあるのが、人間の情というものだろうか。ここに嬉々として集まっている鳥達のなんとかわいいことか。こうして貴重な地球上の生命を次から次へと追いつめていく人間の業の深さに心が痛む(柳影)

◇よく見ると鴨といっても尾の長いもの、くちばしが広いもの、首が赤いもの、区別がつくのは不思議。(淑子)

◇右の写真、首の赤茶色いのがヒドリガモ。奥の潜っているのが尾長鴨。望遠鏡で見ると、羽を弾く水がきらきらして綺麗だった。(瓔子)


枯芦の原
◇ハマシギ、シロチドリ等、普段見られない特徴あるい鳥を沢山見ることが出来ました。(彰宏)

◇一周約四キロの干潟周回路を廻ったが、日曜日でもあり、ウォーキングや犬の散歩の人が目に付いた。東京の郊外で住むのによい所かもしれない。
◇ハマシギの飛び立つのは、素晴らしい景です。(多賀子)

◇望遠鏡を覗いたとたん緑の小山が見えて驚きましたが、係員が掻いたアオサの山とわかりました。(操)

◇鳰を見付けてしばらく観察。浅瀬でもあり幾度も繰り返す潜水を楽しむことができた。(斉)

観察小屋の窓より

自然観察センター
◇観察指導員のお世話で各々特徴のある水鳥の生態をレンズではっきり観察できた。有意義な一日であった。(享子)

◇鴨はもちろん、鴎、鴫にも多くの種類があり、一つ一つ教えて貰ったが、あまりの多さに覚えることは出来なかった。(隆雄)

◇干潮前の約三時間、引き潮の干潟を観察することができた。次回は満潮の時に是非来たいものだ。(斉)


引き潮の干潟

自然観察センター入り口
◇立派は建物の中でゆっくり推敲することが出来た。吟行場所、句会場、食堂など一ケ所に集中していて、効率的だった。(隆雄)


小路紫峽先生選
引き汐の洲のきらめきに群千鳥
風冷ゆる干潟の畔をジョギングす辰也
風寒し観鳥小屋の覗き窓隆雄
飛び立つてしろがねびかり群千鳥
千鳥来よはるばる尋ね来し我に多賀子
見てくれと鴨の水平飛行かなひで子
忙しげに何をせせるや日向鴨勝子
潮引いて杭に止りし鴨を見ず隆雄
泥まみれなる藻の匂ふ干潟かな
引き汐や湧き出づるかに群千鳥
総玻璃の観察センター鴨飛来やす子
蘆枯れて東京湾の名残かな周雄
千鳥掛けいままのあたり千鳥翔つ勝子

先生からのメッセージ
四月の干潟を今一度吟行されたらよろしいです。


参加者のひとこと
風は寒かったけれど、とてもよい吟行日和でした。いろいろの水鳥が遊ぶのを見て、このごろの様々な事件を忘れる思いがしました。嬉しそうに飛ぶ鳥を見てこの干潟が永久に残りますようにと念じました。遊歩道に山茶花が咲き残り明るさを増していました。はまなすの咲く頃に又来てみたいと思いました。(ひで子)
今年始めての句会です。はるばる尋ねて来た甲斐あって素晴らしいところです。何十年ぶりかで津田沼の駅に降りました。記憶は余りありませんが、この干潟は今も自然の水鳥の宝庫ですね。(多賀子)
ここに来たのは2回目ですが、ようやく少し落ち着いて見ることができました。野鳥の会の方もセンターの方も、親切に教えてくださるのでありがた。ちょうど最も干潮になるときが、句会の最中だったのは少し残念。(淑子)
久しぶりに谷津干潟に来ましたが、第一印象は昨昨日見た不忍池に較べ水鳥が非常に少ないと思った。広さが全く違うので密度が少なかったからか、段々干潮が進み干潟が増えてくると浅瀬にどんどん水鳥が集まってきた。観光客があちこちで餌をやっている不忍池に較べやはり自然に近いほうが上か。(周雄)
京葉線の車窓に、前に虹に会で吟行した夢の島公園や葛西臨海公園の大観覧車を見ながら、谷津干潟に来ました。以前の句会でここに来た時は、暑い中を干潟の周りをまわったように思いますが、今回は水鳥を見ながらゆっくり会場にやってきました。(操)
初めて来た谷津干潟ですが、あっという間に締切時間。またゆっくりと来て見たいところです。(彰宏)