平成19年10月21日
|
JR利用のメンバーは古河駅に集合してタクシーに分乗、東武利用のメンバーは柳生駅から徒歩で、中央エントランスで待ち合わせをした。谷中村の跡あたりまで行ってみようということで、それぞれのペースで吟行した。 |
中央エントランス遠望 |
◇ここは茨城、群馬、栃木、埼玉の4県の接点ですので、遊水地周辺4県が入り乱れているのは珍しい光景でした。周辺の人のハイキングコースらしく、朝から大勢の人が入って来ていました。(辰也) ◇大芦原に鴨の浮かぶ湖(貯水池)のんびりと楽しむ釣人、その眼前のウインドサーフィン。こんな平和な光景が何年に一度必ず水に漬かるとは。自然の災害とは誠に恐ろしい。 恐ろしいと云えば、足尾銅山の鉱害のため一村を捨てなければならなかったとは。村人の悲憤が胸にせまる(柳影) |
◇山の姿が美しく、写真を撮るのに夢中になった。湖に数多のヨットまで帆を上げてくれていた。(智) ◇この空で、水鳥(雁?)の雁行を幾つも見ました。冬を越すのにこの湖に返ってきたのでしょう。全く久し振りの光景でした。(辰也) ◇空と湖が青を競っている様に両方とも見事でした。外来種の泡立草の勢いと多いのには驚きました。鴨の群れが良い距離を置いて浮いていて心が和みました。(ひで子) |
|
蘆原と遠くに見える筑波山 |
◇すばらしいお天気に恵まれ富士、筑波、赤城、男体山と名だたる山をのこさず望めました。あまりにも雄大な景色に時を忘れて歩きました。案内図によるとこれも一部分だったようです。(律子) ◇街中の限られた空を見ている眼には、空はこんなに広いのかと感じました。と同時に、平野の真中にこのように広い葦原の空間が残されている事にも感激しました。(辰也) |
◇遊水地の中道をたどり、谷中村跡まで来ると、役場跡、寺跡、農家の跡など、花芒や野の花がいっぱいあっても一抹の淋しさが感じられました。秋の好天を悲しい村の歴史を俳句にする難しさを痛感した一日でした。(隆雄) ◇谷中村跡地の延命院跡に小さな鐘が下がっていたが、これはレプリカで宝物は藤岡町の資料館にあるとのこと。谷中村の旧住民の多くは北海道へ移住したそうで、子孫がここを訪ねてくることがあるそうだ。(斉) |
谷中村跡 |
句会場の道の駅(スポーツ遊学館) |
◇句会場からは大きな貯水池が見渡せ、はるに筑波山がくっきり浮かんでいて、居ながらにして句が授かりそう。(斉) |
大橋に一度は途切れ泡立草 | 律子 |
底ぬけに青き天心鳥渡る | とめ子 |
村役場跡とやくるみ落ちてをり | 律子 |
秋澄みぬ筑波山男体山一望す | ひで子 |
蘆原のかなたに遥か筑波山 | 周雄 |
汀へと踏まずば行けぬ草紅葉 | 律子 |
捨てられし村と伝えて残る虫 | 柳影 |
みそはぎの紅の淋しき屋敷跡 | 隆雄 |
秋蝶の白は白どちもつれ舞ふ | 瓔子 |
遊水地とは芦の原風渡る | 淑子 |
道を堰く泡立草は刈られけり | 斉 |
基地よりの機影なるらし秋澄める | 淑子 |
人工の浮島に鳴く昼の虫 | 柳影 |
小高きは役場の跡や花芒 | 隆雄 |
見はるかす関東平野秋高し | 周雄 |
新米の赤旗靡く道の駅 | 多賀子 |
湖べりの道は一すじ柳散る | ひで子 |
芒の穂絹光りして揺れにけり | なぎさ |
◆何か月ぶりかで吟行に出席させていただきました。素晴らしい秋晴に恵まれ日頃の雑事を離れてこんなに広い空、広い湖、爽やかな風に生き返りました。初めての景色です。埼玉県にこんな広い場所があるとは、ゆめゆめ思いませんでした。ここからは筑波山、男体山、赤城山と教えていただき、今日ははっきり見ることが出来ました。是非又もう一度来たいです。(多賀子) ◆次回もう一度俳句は忘れて遠足気分で訪れたいと思いました。紺碧の空を映した湖の色は忘れられません。(律子) ◆参加することに意義があるのではと勇気を出して勝手に参りました。始めての吟行、遠征でどきどき、朝は一寸冷えましたが、秋晴れに恵まれ、心が解き放たれました。湖面が拡がり、山脈の遠くに臨むパノラマに圧倒され、あれもこれもと思いながら作句に至らず終わってしまいました。でも久々にとても楽しい秋の一日でした。有難うございました。(とも子) ◆初めての吟行。宏大な景色に心洗われる気がしました。苦吟そのものでした。(宏治) ◆すばらしい景色の中で吟行会、どうも有難うございました。時間内に七句は無理でした。(章子) ◆久し振りに山や湖を見、たくさん歩いてリラックスしました。蝶々やバッタ、トンボや野の花、どんぐりなどいろいろなものに目がとまり、絞り切れなくて俳句はイマイチできませんでしたが、大満足の吟行でした。(瓔子) ◆マイナスイオン一杯の広々とした遊水地、池というより湖の広さで周辺を歩くこと約一万歩。次回来る時はレンタサイクルにしようと思います。今回は電車を間違えて時間が足らず、次回に期待します。(彰宏) ◆すばらしい秋日和に恵まれ渡良瀬遊水地を歩くのにはこれ以上望めない一日でした。しかしとにかく広い、優に数里は歩いたようだ。(周雄) ◆渋谷から宇都宮行きの電車に乗ると小旅行に出かける気分がしました。句会が終わって再び見た湖は、青さが濃くなっていて、帰るのが惜しくなりました。(操) ◆大宮から三十分程で来れてこんなにいい所があるなんて驚きました。見晴らしが良く、男体山、筑波山、赤城山が見渡せてその上めったにない秋晴れ。句友の皆さんに色々と教えてもらいながら、楽しく吟行できました。遠くまで足を伸ばしすぎて句会場まで全力で歩き、よい運動になり、よい空気もいっぱい吸いました。(なぎさ) ◆とにかく広いので自転車に挑戦したが、体にサイズが合わず、合わなくても乗れるほど上手でもなく、断念。ひたすら歩く。今日ばかりは締切がもっと遅いとよいと思った。まっすぐな道はスポーツウォーキングにもよさそう。(淑子) ◆何回も来ている渡良瀬遊水地ですが、こんな素晴らしい秋晴れには出会ったことがありません。いつもここでは句は難しいと思っていたのですが、句友の方達と歩いていると何とか句心になれてほっとしました。たくさんの方に来て頂き、私の好きな遊水地を喜んで頂けて至福のことでございました。(とめ子) |