第72回 虹の会 川崎大師吟行

平成19年11月23日



参加者12名
天気
句会場戸村屋
集合場所京急川崎大師駅改札口


川崎大師

川崎大師駅に10時30分集合。仲見世を通って、川崎大師の境内を吟行。大師公園の瀋秀園にも足を伸ばす。不動門前の戸村屋さんの二階で昼食の蕎麦を頂き、句会をした。



仲見世
◇初めての川崎大師は大師駅の赤い円柱に迎えられ、表参道の飴、くずもち、だるま、の多さに、客引きを振り切って山門へ。(智)

◇仲見世の地図のわからないマークがダルマであったことに来てから気付く。300円から3万円まであった。(淑子)

◇飴切る音にさそわれて、のど飴を土産に買った。(隆雄)

◇浅草と違い仲見世が咳止め飴一色なのは壮観でした。川崎大師の名物とはいえ、飴の看板が軒並み並ぶのと、飴を切るリズミカルな 音を売り物のようで、奨められ味見して結構美味しいので、一袋買いました。(辰也)
◇七五三の月なので、沢山の親子が着飾って境内を歩いていた。これ位が一番可愛い時期(隆雄)

◇お茶会があるらしく和服の女性たちを見かけました。本堂の後ろに茶筅塚があるのを見つけました。茶道と縁のあるお寺なのでしょう。(瓔子)

境内

五重塔
◇八角の五重塔の金色の九輪、水煙が冬日に燦然と映えていたのが一番印象に残りました。句は上手く作れませんでした。(辰也) ◇法輪、九輪塔、宝珠等々金ピカのもの多く、川崎大師の盛んな事が分りました。(和子)
◇ここでも菊花展が開かれていました。開かれて長いのか、千輪咲きが欠けていましたが、菊花展を見るにつけ育てた人の苦労が思いやられます。(辰也)

◇菊花展の千輪咲の菊を一人でじっくりと見た。実に大きなものである。咲かせる努力も大変そうだが、ここまで運んで来るのもずい分大変なことだろう(淑子)


菊花展

虚子句碑
◇虚子句碑は「金色の涼しき法の光かな」で、没年の前年に川崎大師に来られた時のもの、絶筆とのこと。毎年、虚子忌をまつっているとのこと。
芭蕉句碑は、「父母の志きりに恋し雉の声」
すぐ前に芭蕉茶屋というお茶屋があったが、名前を借りているだけらしい。(斉)

◇前来た時には会えなかった虚子の絶筆と言う句碑に会えて最高でした。(ひで子)

◇川崎と中国の瀋陽が姉妹都市とのことで、大師公園の一画に瀋秀園という中国風の庭園があります。太湖石や回廊、あずまやも中華風の意匠を凝らし、まるで中国の庭園に来たかのようです。(瓔子)


瀋秀園入口

瀋秀園のあずまや
◇瀋秀園で不思議な光景を見た。七人程の娘さんが中国風(中には韓国風な人もいた)に仮装して写真を撮り合って居た。園の入口近くに小テントを張ってそこで着替えている人も居た。個人的な遊びだと云って居たが写真の照明反射板も持って居た。不思議な遊びをする人も居るもんだ。(周雄)

◇国籍不明のコスプレ少女だちがたのしげに撮り合っている。私も一緒に撮らせてもらった。やはり国籍不明系建物祈祷殿もあり、材料多すぎ句にはならなかった。(智)

◇若い女性が唐風の着物を身につけて楽しんでいた。異国風の衣裳を身につけて変身するのだろうか。天女が舞い下りたのかと一瞬驚いた。(隆雄)

小路紫峽先生選
冬日さす遍路大師の大わらぢ辰也
神無月目なし達磨の並びけり柳影
御参りを済ませ出店のおでん食ぶ隆雄
すれ違ひ難き八つ橋着ぶくれて柳影
呆気封じ飴買ふ勤労感謝の日周雄
金色の九輪仰げば冬日燦辰也
仲見世や咳止め飴屋軒つらぬ辰也
咳止めの飴が名物大師道丹花
露に濡れ御大師さんの力石隆雄
髪置の子をとりまける神の鳩瓔子
着ぶくれてお大師詣り吟行子周雄

 
参加者のひとこと
有名な川崎大師に初めて詣でた。七五三、初参りの児、お茶会らしい和服の人達など華やかである。お正月の人混みを想像してみた。あまり広いともいえない賛同が人であふれるのだろう。毎年のようにテレビで見るが実際に足をふみ入れたことがある場所で思いをめぐらすのと、見たことがないのでは大きく違うものだと思わされる。(淑子)
寒い寒いという予報で完全冬装備で出て来たらすっかり暖かくなり、句会場では頭がのぼせそうになった。(周雄)
来年の節分会の年男・年女募集のパンフレットを見たら、祈祷料七万円とのこと。年男になるのもお金次第。(斉)
冬うららかな川崎大師へ表参道をゆく。途中、馬頭観音の祠があったりして、行き交う車も少なく、快適な道を大師道へゆく。七五三のお参り姿ももちらほら。お参りをすませて菊花展をゆっくり拝見。(丹花)
厳寒予報の出ていた一日であったが、強い風はあったものの日向は暖かく、公園の枯芝で子供の相手をしているお父さん達はみな軽装であった。
そんな中で瀋秀園で出会った父子は異色で、父親は勤め用の長いコートを着、男の子はきちんとした身なりであった。つき一回あるいは週一回会う訳ありの父子だろうか。そう思うと、子供を見つめる父親の眼差しはどことなく淋しそうであった。下司の勘ぐり(柳影)
思いがけない小春日和に恵まれ飴切りの音に誘われお大師詣りを致しました。久しぶりの虹の会によい句を見せて頂き感謝でした。(和子)
今回も冬晴れに恵まれ吟行日和となりほっとしました。行く処目新しく達磨の並んだ店にびっくり。皆様の捉えどころに視野の狭さを痛感しています。(とも子)
心配していた銀杏がここ二三日の冷え込みのせいか、黄葉していて安心しました。菊花展も正に最高という見事な作りでした。七五三のお参りに逢えて子供の幼い頃の事に思いを致しました(ひで子)
前回は一昨年風鈴市に来て大変込んでいましたが、今日は七五三くらいですいており、境内の屋台も空いていました。蕎麦屋さんで1000円の昼飯で句会は楽しかったし、久し振りに天丼を楽しみました。(辰也)