第74回 虹の会 音羽界隈吟行 |
平成20年3月30日
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10時30分、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅改札口に集合。神田川沿いの江戸川公園から関口芭蕉庵、椿山荘のお庭、聖カテドラル大聖堂、鳩山会館、と盛り沢山の吟行となった。 |
![]() 神田川の桜 |
◇桜の花の色がこんなに奥の深いものとは知りませんでした。花曇で一段と凄味を感じたのかも知れません。毎年桜が鮮やかになってくるのは、年のせいでしょうか。(隆雄) ◇花筏の流れを見ていたら大きな鯉が泳いでいた。この川が御留川と呼ばれていて、半七捕物帖の「むらさき鯉」の舞台になっていることを思い出した。(斉) ◇神田川の息を飲む様な両岸から張り出した桜に暫し句を作ることも忘れうっとりとなりました。(ひで子) ◇神田川は高さ10米位もありそうなコンクリートの擁壁の間を流れているが、両岸の桜は皆川の方に迫り出し枝ははるか下の水面に向き伸びているのが実に印象的だった。(周雄) |
◇季節がかわると関口芭蕉庵の風情がまるで違ってみえる。いつもは表門が閉ざされ脇からの出入りのせいかもしれない。(智) ◇関口芭蕉庵は普段は占めている正門を開けて「さくらまつり」に協賛して居た。(周雄) ◇普段はかたく閉ざされている芭蕉庵の正門が開かれ、甘酒も売られて、いつになく大勢の人が訪れる芭蕉庵でした。(操) |
![]() 関口芭蕉庵の正門 |
![]() 椿山荘の庭 |
◇椿山荘は都心のホテルにしては珍しく起伏のある美しいお庭で数組の花婿花嫁に出会う。(好子) ◇椿山荘のお庭の美しく咲く花々を楽しみ、婚礼の華やいだ雰囲気も味わえました。(なぎさ) ◇椿山荘にはいくつも結婚式があるようで、庭園で記念写真の撮影をしていた。ついつい花嫁を見たくなるもので人だかりが続いていた。 |
◇教会に着いた時に、丁度十二時のミサの鐘が鳴ったので、大聖堂に入り兼ねてルルドの洞窟へ。本物と同じ大きさということだったが、何故かルルドの水は出ていなかった。洞窟はすっぽり椿の花に囲まれていて天国のように美しかった。(斉) |
![]() 東京カテドラル聖マリア大聖堂のルルドの洞窟 |
![]() 鳩山会館 |
◇かつて憲政を論じ或いは権謀術数を図った応接間に自分がいるということが不思議でした。 鳩山氏が坐られた椅子が、古りたりとは云えそのまま残されており、又、生前使用された物や日記の筆跡を見るにつけても昭和人として懐かしく感じました。(柳影) ◇昔の音羽御殿は外観を見ただけでお庭を拝見できず心残りでした。(ひで子) ◇鳩山会館では冷えた身体を暖かいお茶をいただきながらあたため、立派なお庭を眺め、散策しました。(なぎさ) |
◇踊り場のステンドグラスは、和風の模様を描いていて珍しい。お庭にはご夫婦の銅像があり、よく手入れされた薔薇が芽を吹いていた。(瓔子) ◇鳩山会館はネットで見て、一度訪れたいと思っていたところ。入館料500円はやや高いが、修復、維持等の苦労は察せられる。ばらの盛りが最も美しいだろう。あちこちにある鳩のモチーフがかわいい。しかし、屋敷に至までの坂道な、来訪者にとってかなりきついように見える。昔の人は健脚だったのだろう。(淑子) |
![]() 鳩山会館、踊り場のステンドグラス |
竹藪のなぞへなだるる著莪畳 | 操 |
蝌蚪生る神田上水堰の跡 | 好子 |
鐘塔のぬきん出でたる涅槃西風 | 一子 |
花の名を聞かれて知らず花李 | ひで子 |
鳩山邸花人憩ふサンルーム | 瓔子 |
残る鴨花びら畳かき分けて | なぎさ |
朱の橋を渡る振袖花明かり | 章子 |
花冷や首をかしげし聖母像 | 瓔子 |
芭蕉庵裏の古池蝌蚪生る | 柳影 |
枝を張りお手植の松みどり立つ | 好子 |
玄関はこちらですよと花の宴 | 辰也 |
蝌蚪泳ぐ川が都心にあらうとは | 斉 |
神田川見下ろすベンチ花疲れ | 隆雄 |
◆神田川沿い、椿山荘、鳩山会館と花いっぱいで、こんなきれいな時期に会えてよかったと思った。ただし寒い。神田川沿いでは花見の席取りの札を張り紙しているのは不粋。席を取るのも抽選とか。(淑子) ◆まさに花冷、花曇の吟行でした。句を作るより花に見とれて時間を過ごしてしまいました。(なぎさ) ◆見所がたくさんあり楽しかったです。お天気がなんとか持ってくれたのもありがたかったです。句の方はまだまだですが、次回も出来たら参加したいと思います。(章子) ◆満開の桜の下での吟行句会、俳句をやっている幸せをつくづく感じた一日でした。花見酒と思ったのですが、ぐっとこらえて句会が終わってからとあきらめました。(隆雄) ◆神田川の桜は今が盛りで良い時季で選んで頂け感謝。お弁当を持ってこなかったのは失敗。次回からはおにぎり一つでも持ってあるこう。でもしっかりランチでイタリアンを頂きましたが、句をまとめる時間が足りませんでした。(智) ◆東京のど真ん中の吟行、楽しかったです。川岸の桜、ルルドの洞窟、鳩山記念会館、盛り沢山でした。見上げれば桜は咲き満ち、地には花にらの六弁の白が盛りでした。吟行より観光が主になってしまいした。ありあふれる季語にの降参のていたらくでした。雨にならなくてよかったです。(とめ子) ◆丁度日が合って桜は満開でした。が桜の句は難しいですね。久し振りにおたまじゃくしの国を眺めて昔を思い出し、楽しかったが句は駄目でした。(辰也) ◆はじめて吟行会に参加しましたが、神田川の桜は見事でした。洋館づくりの鳩山家やお庭も素晴らしく拝見致し、政治家の偉大さをつくづく感じました。(一子) ◆鳩山会館では上流階級のお屋敷を拝見。盛り沢山で楽しかったが集中力に欠けて惨敗!(好子) |