第92回 虹の会 清水公園吟行 |
平成23年5月22日
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もともと3月に吟行する予定だったが、東北大地震の影響で中止したため、久し振りの虹の会吟行となった。 清水公園は、千葉県野田市にある広大な公園で、フィールドアスレチックやキャンプ場、ポニー牧場、花のファンタジアなどの施設がある。また金乗院や旧花野井家住宅など歴史的な建物も見られる。 |
金乗院 |
◇駅に降り立った時は、天気予報ははずれかと思う位の青天であった。公園は若葉一色で、アスレチック広場では子等がはしゃいでおり、生気溢れるばかりであった。(享子) ◇駅から真っ直ぐに葉桜の道が通り、金乗院のすぐ手前に「野田貝塚」の古びた碑が残っていた。こんな奥に貝塚とは珍しかった。 金乗院の本堂の前に百日紅2本、このつるつるの幹を隠すようにひこばえがぎっしりと茂っていたのは珍しかった。(辰也) |
◇公園は、広く涼しい風が大樹、巨樹の間を巡っており、アスレチックの水上コースには、子供達の楽しい様子を見ることが出来、久し振りに青い空気を満喫しました。(とめ子) ◇水上アスレチックは目の前でつくづく眺めると、若い人は本当にダイナミックなものと感心してみていました。(辰也) |
水上アスレチック |
花のファンタジア 芍薬園 |
◇花のファンタジアの中に、牡丹芍薬園があった。牡丹はほとんど終わっていたが、芍薬はちょうど見頃で素晴らしかった。(瓔子) |
◇ベンチはみな日当たりがよく、バラは美しいがとても暑かった。隣にはイングリッシュガーデン。ほかに広い四季の花畑と菖蒲園、睡蓮の池など見どころがいっぱい。(瓔子) |
花のファンタジア バラ園 |
旧花野井家住宅 |
◇ポニー牧場の先に、旧花野井住宅がある。薫蒸の匂いもよく、訪れる人も少なくて、とても落ち着いた気分になれた。(瓔子) ◇午後より雨という予報にぴったり・・・食事が済む頃には、降り始めとなった。会場の座敷の窓には、万緑の葉がそよぎ、二十畳の部屋は少々薄暗いながら、気持ち良く過ごすことが出来た。(とめ子) |
◇句材はどこでも拾えると先輩諸氏の言葉にならい、句会場のあたりを散策しました。句会場の広間よりながめる雨の新緑には目を奪われました。(章子) ◇三方の廊下が新緑に包まれる座敷の句会場に入るや、大粒の雨が降り出しました。吟行の間は、強い日差しで今年初めて大汗をかきました。二間続きの座敷の鴨居に公園の花の写真が並べられていて見事でした。(操) ◇公園のみどりの中、奥座敷といった感じの句会場で落ち着いて勉強させていただきました。その時、青嵐、緑雨と、みなさんいい句を作られたのではないでしょうか。雷もなり出しました。帰りはどうなりますか!!(律子) |
句会場の聚楽館 |
木洩れ日を受けて真白きえごの花 | 出 |
軒しづく穿つにあらず蟻地獄 | 好子 |
咲き遅れたるが一花の黒牡丹 | 瓔子 |
はるばると来し吟行や汗ばみぬ | ひで子 |
一陣の風は雨呼ぶ花楓 | 出 |
青みどろ浮く隠り沼に人を見ず | 章子 |
参道やきらりと光る蜘蛛の糸 | 辰也 |
貝塚と伝へ夏草茂るのみ | 好子 |
屏風立つ杉の木立や日雷 | 操 |
貝塚の古びたる碑や草茂る | 辰也 |
句会場入るやいなやに夕立来る | 淑子 |
草笛や見知らぬ人に褒めらるる | 律子 |
この高さ限界と竹皮を脱ぐ | 好子 |
生命線くすぐり翔ちぬ天道虫 | 律子 |
◆つくばエクスプレスに乗り、はるばる訪ねた清水公園は、本当に広大な敷地にアスレチック場や花のファンタジア、ポニー牧場、お寺などが点在。とても全部回れませんでした。(章子) ◆電車を乗り継ぎ、二時間・・・少し遠い吟行地でしたが、広い緑の多い公園はまさに遠足気分。でも、暑いほどの晴天がにわかにかき曇り、大雨に。帰路を心配し乍らの句会でした。(好子) ◆初めての参加で、要領を得ず、とまどいばかりです。一人で吟行はよく行きますが、即推敲、句の完成となり、とまどってしまいました。初夏、緑陰、水遊び、青嵐、いろいろの景に会えて、楽しい一日でした。(出) ◆いささか暑さ負けして、会場にもどると間もなく大雨。あまりの変化に驚くばかり。たばしり落ちる軒の雨雫と大揺れの庭の緑が美しい夏座敷での句作となった。(享子) ◆地元といえる距離のところだが、初めてである。児童等の遠足地という認識だったが、実際には金乗院、旧花野井家住宅から花の公園までいろいろな見どころがあった。桜の季節も美しいと思われる。次回は個人的にお弁当持参でゆっくり来てみたい。(淑子) |