第94回 虹の会 柴又吟行

平成23年9月17日



参加者13名
天気晴れ
句会場山本亭

帝釈天参道


寅さんの像
◇柴又駅の寅さんの像には、いつ来ても心を動かされます。そう言えば、寅さんも句は上手だったとか。(宏治)

◇帝釈天といえば、「寅さん」ブームのころ一度来たことがありました。だんご屋の呼び込みがあったりして賑わっていたことを思い出し、ちょっと淋しい気もしました。門前町の佇まいは今も風情がありました。(律子)

◇金町への電車に乗り合わせた人に「今日は何かあるのですか?えらい混んでますね」と言われ、柴又に降りると帝釈天の宵まつりとかで境内にテントが太刀、猿まわしが来ていました。(操)

◇寅さんの像久しぶりでした。参道は夕方から宵宮まつりとかで大分賑わっていました。境内には猿回し、参道にチンドン屋も出て祭り気分でした。(辰也)
◇柴又の帝釈天は久し振りのこと。門前のにぎわいにキョロキョロする。(好子)

◇帝釈天の参道では、下町気分を味わった。(享子)

◇帝釈天参道は、だんご屋さんやせんべい屋さんで大にぎわいでした。いろんなおいしい匂いが溢れていてしばし句作を忘れてしまいました。(とめ子)


帝釈天境内

矢切の渡し
◇残暑がきびしかったが、矢切の渡しに乗り、川中に来ると涼しい秋風が心地よかった。はるかにスカイツリーが見えていた。
風が強くて思うように進まないのか、途中からエンジンがかかり、無事対岸についてホッとした。(隆雄)

◇風の中の矢切の渡しは怖いものだと知った。乗ってみないとわからないもの。(淑子)

◇矢切の渡し迄行くも風が強く乗船をやめた。(好子)

◇名だたる矢切の渡しを見んとい江戸川堤へ出ましたが、風が強く、舟に乗る時間も無く、残念でした。早組はすでに対岸より下船され、もっと早起きをして吟行地に着き、まず、舟に乗るべきだったと反省しました。(律子)

◇江戸川の土手は、野球をしている少年等の声がちぎれ飛ぶ位の強風であったが、河川敷や渡船では周囲の木々は大揺れでも思ったほどの風はなく、安心した。(享子)

◇矢切の渡しに初めて乗りました。川風に吹かれ、ゆったりと進む対岸までの船旅(?)は吟行句会ならではと思いました。(章子)

◇渡しで千葉県側に渡ったとき、句帳を持っているとあそこに彼岸花の白があるとか、くるみがなっているとか、いろいろと言ってくる人がいて、かえって作れなり困ってしまった。俳人はワガママなもの。いろいろ見たいくせに話しかけられるのは好まない・・・(淑子)


矢切の渡 松戸側

野菊の墓文学碑
◇矢切の渡しに乗って、松戸側に行ってみました。「野菊のこみち」と記された文学碑があり、野菊の墓の冒頭部分が書かれています。
こみちを辿って丘まで行く時間はなさそうなので、文学碑の前の葱畑などを見て戻りましたが、第10回虹の会で柴又を吟行したときは、その丘まで歩いたことを懐かしく思い出しました。
第10回のページも是非ご覧になってみてください。(瓔子)

◇山本亭の昼食もおいしかった。大正ロマンの溢れる部屋での句会も楽しかった。(隆雄)

◇山本亭ははじめてだったが、立派な庭園と建築物に驚いた。なつかしい日本の言えのたたずまいがあちこちに見られ、楽しく見て廻った。(好子)

◇山本亭は良い所で、風の通る座敷にゆっくりと句を練ることができた。除々に人が増えてきて、句座をのぞきこまれることも。大方は「あ、失礼」と言って遠慮してくれる。そんなことろを見るとかえって申し訳がないような気がしたりした。(淑子)

◇私の句座は、絶景のお庭眺めの特等席でした、ありがとうございました。(律子)

◇山本亭は初めてでした。内庭は座敷から眺めるもので、散歩を期待していましたが、これは無理でした。外庭の防空壕跡まだ残っているのは珍しい。裏の寅さん記念館周辺が広々として、小高く見晴らしの良いところでした。(辰也)

山本亭庭園

小路紫峽先生選

乗換へに又もまごつき秋暑し平沢ひで子
葛飾や家族総出の稲を干す池田章子
行く秋や井戸と見紛ふ防空壕荻野 操
渡舟待つ芦の奥より虫の声岸本隆雄
柳散る本の形の文学碑伊藤瓔子
野路の秋「野菊の墓」を目ざしけり尾好子
回廊を韋駄天走り夏落葉瀬戸とめ子
川守は葭簀囲ひに小商ひ尾好子
軒低き門前町の秋簾猿渡律子
しばし佇つ干草匂ふ河川敷瀬戸とめ子
良き風を嬉しと萩の揺れにけり平沢ひで子
旗の立つ矢切の渡し小鳥来る岸本隆雄

 
参加者のひとこと
時間が足りなくなって、帝釈天の有名な彫り物を見物出来なかったのが残念だった。又の機会の楽しみにした。(隆雄)
残暑厳しい一日でしたが、柴又、矢切の渡しは多くの人で賑わっていました。矢切の渡し舟は、風が強く少しこわかったですが、気持ちよかったです。句会の場所も素敵でした。(恵子)
それにしても今日の吟行は難しかった。野分の風は強かったけれど、秋の日差しは強く、おろおろと吟行地を巡りました。(とめ子)
暑さがぶり返した日に吟行日となってしまい、暑がりの私は大変は苦労となりましたが、吟行に来られるという幸せをしみじみと味わった一日でした。(ひで子)
青空にはまだ夏の雲が残っていましたが、秋の風が吹き、日陰を探して吟行しました。(操)
暑さに負け、早々に句会場に入ったのが悔やまれます。用意されたお弁当がたいへんおいしかったです。(章子)
江戸川をはさんで,両岸に松、柳それに広々とした河川敷、碧天の彼方に積乱雲、ちょっと豪壮な景色でした。帰りにみんなで食べた草団子はおいしくてよかったですね。(辰也)