第96回 虹の会 上野・根岸界隈吟行 |
平成24年1月22日
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新年会もかねて、根岸の笹の雪で昼食を頂きながら、句会をすることとした。吟行場所は、上野から根岸一帯とだけ決めて、各自自由に動いた。上野公園から寛永寺、子規庵と廻った方、逆に歩かれた方、さまざまだった。不忍池の枯蓮、東照宮の寒牡丹、寛永寺に子規庵、吟行地を絞らなかったせいか、先生からは、「集中不足」とのコメントを頂く結果となった。 |
![]() 東照宮牡丹園 |
◇寒い雨の日の吟行。上野界隈の冬ざれの景色はいつもと違う興趣。(宏治) ◇西洋美術館では、プラド美術館展を開催中。着衣のマハの大きな看板が目立った。東京国立博物館では、故宮博物館展。210分待ちとか!(瓔子) |
◇午後、東照宮の牡丹園へ。寒牡丹が見頃であった。少し降る雨にもかえって情緒が増す思いであった。(隆雄) ◇上野のの牡丹園は二回目です。俳人の句の羅列に圧倒されました。一度目は訳分からずじまいで帰りました。今回は数多くの牡丹の句に接し、自分の弱点がとこにあるか少し理解した気が致します。(享子) |
![]() 寒牡丹 |
![]() 子規庵 病間と糸瓜棚 |
◇久しぶりに子規庵を訪れた。あちこち手を入れられてきれいになっている。(好子) ◇子規庵の庭はばっさり刈られ、今は寒。春を待ちなさいという感じでした。鶏頭もどこへ行ったやらです。糸瓜が沢山ぶらさがって壮観でした。(辰也) |
◇午前中に子規庵へ。庭の手入れが行き届き、やや風情に欠ける思いがした。(隆雄) ◇テレビドラマ「坂の上の雲」を見たばかりだったので、今回は子規庵を見る目もちょっと変わったような気がした。(瓔子) |
![]() 子規庵の庭 |
![]() 子規辞世の句碑 |
◇糸瓜棚の脇にある辞世の句の句碑。 糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな 痰一斗糸瓜の水も間にあはず をととひのへちまの水も取らざりき |
◇有名な笹の雪での朝顔弁当、たいへんおいしく頂きました。ごま豆腐が中でもおいしかったです。俳句をひねりながらでお料理を十分に味わう余裕がなかったのが悔やまれます。ありがとうございました。(章子) ◇「笹の雪」の昼食は、豆腐づくし。私にとっては、願ってもない昼食となった。豆腐のおいしさを再確認し、ゆったりとした気分で句座に加わることができた。(隆雄) |
![]() 笹の雪 |
![]() 笹の雪の名物料理 あんかけ豆富 |
◇会場の「笹の雪」の豆腐料理は一献付けてもう一度と思った。(宏治) ◇句会場は、根岸の「笹の雪」はじめてだったので、楽しみにしていた。豆腐づくしのお膳は美味しくて満足満足の連続。寒さも雨も全然気にならなかった。(好子) ◇御豆腐料理は又別の日にゆっくり鑑賞します。(辰也) |
吟行はまさに寒行珈琲欲る | 瓔子 |
寒風の寛永寺坂子規庵へ | 瓔子 |
ただ広し枯れ渡りたる蓮の池 | 宏治 |
寒の雨それも又よし吟行す | ひで子 |
子規庵へ道尋ねつつ初吟行 | 享子 |
われここに在りと臘梅匂ひ立つ | ひで子 |
雨上り土くろぐろと寒牡丹 | 宏治 |
集中力不足 |
◆この寒い時期に元気に吟行できた事に感謝しきりです。句の出来は二の次として歩ける内は何とかして出席したいと思います。(ひで子) ◆寒い雨の降る中、上野から子規庵へと歩きました。子規庵は、12時から1時の間がお昼休みとなってしまうので時間の配分が難しく、1時に入るつもりで歩いたのに早く着きすぎて、喫茶店で時間をつぶすことになりました。そこでおいしい珈琲を頂いて、一句できたのは予想外でした。(瓔子) ◆吟行の前に用事をすませ、あわてて上野公園へ。枯れ蓮がびっしりの不忍池をめぐる。雨に濡れた桜の木はすでに春の用意を始めているように赤みがかっていた。噴水など工事のところも多く、笹の雪へ行くだけの道になってしまったのは残念だった。(淑子) |