第99回 虹の会 石神井公園吟行 |
平成24年7月29日 |
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石神井公園は、石神井池と三宝寺池の二つの池があり、かなり趣を異にしている。三宝寺池のほうがより自然が豊かなので、こちらを中心に吟行されたようだ。 |
石神井池 |
◇石神井公園の日曜日、夏休み期間でもあり、お父さんと子供連れが多い。それより目立つのが中年以上の男性のグループ。無料休憩所で何かのレースの話、オリンピックの話など楽しんでいる 。かと思えば、ラジコンの舟を浮かべているグループもある。釣りはもちろん、ジョギングももちろん。(淑子) ◇三十年ぶりで石神井公園を訪れた。昔の面影は全くなく、ただただ月日の過ぎる早さを思うのみだった。(隆雄) |
◇久しぶりに三宝寺池に来ました。 いつもながら、自然がそのまま残っている景色に魅了されました。池のまわりに木道が敷かれ歩きやすいのも好きです。 日曜日、水辺の涼しさを求めてたくさんの人が池のまわりに憩っていました。(章子) ◇湿生植物がいろいろと見られました。溝萩が涼しげです。(瓔子) ◇池を巡る木道は、歩き易く時折の涼しい風を楽しみました。(とめ子) |
三宝寺池 |
石神井城址 |
◇石神井城の跡を訪れて、空堀や殿塚、姫塚などを中心に見て回った。特に殿塚、姫塚の由来に心を動かされた。(隆雄) ◇どこも暑かったが、城跡の緑陰の涼しいこと。少し高くなっているところだからか、風が通って大変気持ちが良かった。 ただ、鴉が多く鳴きかわしているのが、薄気味悪かった。(淑子) |
◇殿塚は小さく、姫塚は広々と緑蔭をなす。殿様を追悼する気持ちより姫君を追悼する気持ちの方が大きい後世の人の心を思う。(彰宏) |
姫塚 |
殿塚 |
◇文明8年(1477年)10月6日、石神井城落城。 城主二女照姫、三宝寺池に入水と記さるる。姫塚にはシラカシの大夏木がそびえる。(彰宏) |
姫塚へ走り根のぼる蟻の道 | 隆雄 |
推敲す涼しき風に身をゆだね | 瓔子 |
浮島とかつて呼ばれし茂りかな | 彰宏 |
池渡る風に暑さを忘れけり | 章子 |
鷭の子らやたら泥水漁りけり | 彰宏 |
忘れ物して引返す朝曇 | 章子 |
足早と言へば足早鷭の子ら | 彰宏 |
吟行の足を止めては汗を拭く | 章子 |
日盛りや池にひびきて子等の声 | 隆雄 |
◆石神井公園には史跡旧跡がいっぱいでしたが、溽暑の森を巡るのは大変なことでした。(とめ子) ◆時間がなくて、城跡の近くにある神社や三宝寺はゆっくり見られず、しかもお目当ての御成門は修理中なのも残念でした。またゆっくり訪ねたいです。(章子) ◆時間があったので、公園の周囲を歩いてみた。新興住宅街に時折前庭の広い農家があり、又昔の地主かと思う長屋門の家もあり、練馬区らしいとしみじみ感じた。(享子) ◆今日ほど暑い日はないと思う程の暑い日でした。練馬区は東京でも一番暑い地区の様ですね。西武池袋線で我が家から一時間以内で来れるところなので、大喜びで伺いました。何度も来ていますが、句会があると聞くとそれなりに元気が出ます。暑い暑いと汗を拭き乍ら楽しく吟行をしました。結果はよくありませんが、暑さぼけと言う事にして・・・(多賀子) |