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立版古とは、上方発祥といわれている江戸時代のペーパークラフト。その後江戸に伝わり「組み上げ絵」と名前を変えて大流行した。江戸では浮世絵師葛飾北斎や歌川国長も立版古に筆をふるったと伝えられる。主に表現される題材は、歌舞伎舞台を表現したものや名所の様子を現したものなど。(みなと立版古説明より) 当時は、夕涼みの床机などの上に、蝋燭を灯して飾ったりしたようである。 下の写真は、国土交通省 近畿地方整備局 港湾空港部の提供するホームページ「みなと立版古」より入手した神戸港の立版古で、実際の作成過程を撮影したもの。浮世絵では広重の「湊尽くし」を始めとして、湊をモチーフとした絵が数多く描かれた。これは現代版立版古として復活したもので、船やクレーンやコンテナなどがデザインされている。 |
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![]() この紙を切って組み立てる |
![]() 土台の部分 船とコンテナ、背景は神戸の街と六甲山 ![]() ガンクレーンが出来上がり、完成間近 |
一片の鋏のくづや立版古 阿波野青畝 糊の気の乾いてをらず立版古 阿波野青畝 一点の血のとんでをり立版古 阿波野青畝 |
詳しくは、みなと立版古のホームページをご覧ください。→こちらから
立版古 Produce Groupe のページ(近松の歌舞伎の立版古を紹介しています)→こちらから